Monday 5 December 2016

散歩の極意 








他の犬と遊ばせるのもいいけれど、
”一緒に散歩に行く”効果って、大きいと思うんです。

犬同士だけではなく、家の中では警戒してしまう人でも、一緒に散歩に出掛ければ、仲間意識も芽生えて、その後も受け入れやすくなるというか。

と言うわけで、一緒に散歩してくれる犬大募集中のマイ。


今週のお相手は、ご近所に住む大先輩BB君。




飼い主さんとは少し前から知り合いだった相方ですが、WhatsApp(日本で言うLINEみたいなもの)のプロフィール写真を私に持ってきて、
「この犬なら、マイに合うんじゃない?」というのが始まり。

私もだけど、ペットの写真を使っている人が多いから、こんなことで繋がりが出来てくることも面白い。


霧雨&霧の中、13歳のBB君と近所をゆっくり2時間ほど散歩。

これくらいどっしりした犬さんとの散歩はまた味があっていいなぁと、犬だけじゃなくて私も癒されモードでした。





その前の週は、プレイグループと犬ペンションでお馴染みの仲間との散歩。


おんなボス。宜しくっす!

ところが、散歩の最初の段階で、おんなボスが消え、それに続いておとこボスも消え、、、

みんな一度そっちに走って行ってしまうけど、大体の犬がすぐに戻って来た。

犬に集合をかけて(総勢8匹)暫く待っていると、おんなボスが何かを咥えて戻って来た。
湯たんぽくらいの大きさのものに、ぶらぶらと長い棒がぶら下がっている。

あああ、蹄(ひづめ)が見える~

鹿の腿だったんです。


トレーナーでもある飼い主さんなので、どうされるのかしら、、と思っているうちに、
「みんな先に行って!」と。





仕様がなく、残りのメンバーで散歩を続け、家に戻ってもまだ帰ってきていない。

散歩の後のお茶会の準備が整っていたので、取り敢えずコーヒーだけでも飲むことにしたんですが、20分経ち、40分経ち、、、。

もう外が真っ暗になった頃に、これは懐中電灯を持って、探しにいかなければと立ち上がった時に、やっと帰ってきた。


「あー寒かった~。」と、飼い主さん。何があったんだろうとドキドキしていた私は、ちょっと拍子抜け。

何でもなかったかのように、「食べ終わるまで待ってたんだけど、その後も次々に鹿の死骸が見つかってね。だから長くかかったのよ。」と。


確かこの犬たちも、ポーランドから来た野犬で、普段見ている限り、落ち着いていて、家庭犬以上の聞き分けの良い犬たちですが、そんな新鮮で豪華な獲物を取り上げるというのは、無意味な行為のようです。どの道、絶対渡さないし。




お疲れの様子。マイが毛を逆立てる度に、なになに?ってキョロキョロしていた。若い子に付き合うのは疲れるぜ。



私がおもしろいなと思ったのは、他の犬には分け与えなかったこと。
そして、マイも含め、殆どの犬が直ぐにそれを悟って、あっさりと戻ってきたこと。

一匹だけ、いつまでも欲しそうに付き纏っている犬が居ましたが、結局最後まで貰えなかったそうです。


気持ち良いくらいはっきりしている。


小さな職場なんかで、ちょっとした立場の差を大げさに正当化したり、不平等にやたらと敏感になったりしている人間社会に比べると、スカッとした気分になるのは私だけでしょうか(笑)。



そんな不条理のような、それでいて筋が通っているような世界に想いを馳せられるのも、散歩の醍醐味かな。








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6 comments:

  1. トレーナーさん、さすがですね。わたしは食べてもよいものか確認できなかった時、やっちゃいけないと思いつつジェイクと引っ張りっこして奪い取ったことあります。後で、指なくしていたかもって思いました・・

    マイちゃん、よいお友達探してもらえて幸せ者ですね~。

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    1. 私も拾い食いはダメという概念だけで、厳しく禁止していた者です。
      それがある時、狩りがあった次の日に、真っ赤な死骸の一部を見つけて食べたんです。初めは叱ったんですが、よくよく考えてみると、こんなに新鮮で健康な(!)肉を禁止するのって、バカバカしいかも!と考え直して、一緒に死骸の転がっている場所を探して(探させて)、私が許した物だけを食べさせました。いいのか悪いのか分からないですけど、犬は満足していました(^^;)
      うちのは野良なので、危険な物は自分から食べない慎重さもあるので、拾い食いの問題はないのですが、薬を飲ませるときは超大変です。。

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  2. こういうのを聞くと、群れを作る生き物からきた犬ってのは、どう我々の社会に参加さすのかが大事なんだなあと思いますね。
    私の周りではそういう考えはてんで見えない家畜扱いですが、放し飼いされている犬がてんで群れというかグループ作って適当にやってるのを見ます。
    人間の群れの中に混じる犬をどうメンバーとして扱うか?
    そういう事を考えてくると、ペットという単語には犬が当てはまらなく見えてきますが、あくまで人間が主という厳しさも必要なんでしょうね

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    1. 今日も犬のプレイグループに行ってきたのですが、元野良と家庭犬の違いって本当におもしろいです。
      やっぱり犬にも外国語があるのか、同じ出身地の犬同士は一目で分かるみたいですね(仲良くするだけではなくて、一瞬で避けるべき!って思ったり。)
      そういうのを見ていると、野良犬がいた時代の様子を垣間見ているようで、興味深いです。保護犬が溢れているせいで、「ドイツは野良犬だらけだ」って言う人もいるくらいです(^^;)

      街中に住んでいる野良は、ご主人様はいないけど、人社会により接近しているような気もします。よっぽどお利口にしないと撫ぜてもらえないとか、決まった時間に行かないと餌が貰えないとか、その辺のペットより厳しく育てられているなぁと(^^)

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  3. ナナ地方はわざわざ捜したり時間を決めて会ったりしなくても 散歩に出れば他のワンコ達に会い 時には数頭以上集まったりします。
    そういう時の犬達の交流を見てるとホント面白く興味深いですね。
    ナナは自ら「遊ぼうよ」って誘う事が稀なんですが。
    保護犬達は人間に対しても犬に対してもクールなタイプが多いように感じるのですが どうでしょう??

    こちらは新鮮な鹿肉が落ちているなんて事は無く、人間達のピクニック&グリル後の残飯(スパイスたっぷりのソーセージとか)が落ちてるんで拾い食いはNG.
    それにしても 鹿肉を食べ終わる迄待てる飼い主さん、凄いと思います。

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    1. いつももに香さんのところは、色々な犬と遭遇できて、いいなぁと思っていました。田舎過ぎて、散歩中犬と遭遇することは、週に一回ほどです!しかも、近所の知っている犬のみなので、わざわざ片道40分かけて、犬の遊び場に毎週行っているんです。。

      保護犬も色々と性質が違うなぁと思う今日この頃ですが、確かにベタベタしないというか、おっしゃる通りクールな犬さんが多いかも。特に人間に対しては、ある程度の間隔を置いているような雰囲気ですね。

      そうですね、街中だともっとたいへんなものが落ちていたりするので、気をつけていました。私が以前預かっていた犬は、田舎育ちだったんですが、生まれて初めて出会った(落ちていた)ケバフのファンになってしまい、ケバフ探しのような散歩になっていました。。。

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